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宝亀教会

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県指定有形文化財「宝亀(ほうき)教会」 Vol.18

宝亀教会は宝亀湾を見下ろす高台にあります。教会堂の建築は、マタラ神父(1856~1921)が明治30年に自ら指導してかかり、明治31年に完成しています。

建物は、木造切妻造り、単層屋根構造、屋根は瓦葺で、外側は下見板張りです。建物正面の玄関部分のみ1間が煉瓦造りとなっています。左右側面は露出させていますが、正面はモルタル塗り着色仕上げとなっています。
会堂部左右側面には下屋が付けられ、テラスが設けられています。

テラスと内部の側廊部は、床面まである出入可能な両開き窓を5面設けています。このようなテラスを持つ教会堂は、たいへん珍しいものです。この窓(ステンドグラス)から入ってくる光が内部を明るく、また神秘的な雰囲気を作り出しています。テラスの天井は斜め板張りの透かし天井となっており、長崎洋館などで見かけるテラスにも似た造りが行われています。

内部は三廊式で、主廊部正面に祭壇を設け、後部には香部屋へ通じる扉があります。香部屋には屋根裏部屋があり、明治38年(1905)まで司祭部屋として使われ、当時の天主堂の使われ方がよく残っています。

玄関上部に聖歌隊席があり、外からの階段で上がる仕組みとなっています。天井はリブ・ヴォールト(こうもり)天井で、すべてのアーチは尖頭形です。
宝亀教会は、木造から煉瓦造への過渡的な姿を示し、市内でも古い建物です。

宝亀教会

文化財詳細情報
名称 宝亀(ほうき)教会
種別 県指定有形文化財(建造物)
指定年月日 平成15年3月25日
所有者 カトリック長崎大司教区
所在地 平戸市宝亀町

お問い合わせ先

文化観光商工部 文化交流課 文化遺産班

電話:0950-22-9143

FAX:0950-23-3399

(受付時間:午前8時30分~午後5時15分まで)

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