平戸市長からメッセージ(4月23日)

市民一人ひとりに支給される10万円についての私の考え
政府は、新型コロナウイルスの緊急経済対策として全国民向けに一律10万円を給付する補正予算を週明けに成立させる見通しです。平戸市では、この流れを受けて準備を進めております。準備が整い次第、市内各世帯へ「平戸市役所」と記載した封筒を使い発送したいと考えております。それ以外の郵便物や電話、メールは偽装詐欺かもしれませんので、しっかりとご確認をお願いします。
この10万円の使い方について、いろいろと取りざたされていますが、改めて私の考えを述べたいと思います。
今回の措置は、「緊急経済対策」として行われるものでありますので、地域経済の活性化に活用されなければなりません。一部に「コロナの影響を受けない公務員や、損失の少ない高額所得者は辞退すべき」という声も聞こえますが、この給付を辞退すれば、そのお金はそのまま国庫に返納され、役に立たなかったということになります。また「地元の自治体に寄付すべき」という声もありますが、平戸市はこうした緊急事態のために基金を用意し、すでに財政出動の準備を進めています。せっかく市場経済を支えるための貴重なお金が、「公共団体の財源」に加えられてもあまり効果は期待できません。なぜなら公共的な財政措置は、一定のルール(法令による公平性や大義名分)に基づき支出されなければならず、議会の審議などを経ることで時間がかかります。また公共のお金は厳格な予算運用が強いられることから、支出先においていくつもの要件(ハードル)が設定されることもあります。
それよりも、個々人が自由な発想でお金を使っていただくことが大事です。ただし、このお金を貯蓄に回したり、全国で展開するネットショッピングなどに使うのは、地域経済の活性化には反映されません。
そこでこの際、今まで使いたくても使わなかったモノやコトに使ってみてはいかがでしょうか。
たとえば、市内のお店を使い
- 自宅の畳替えやフローリングにする
- 記念日として家族や身内に花束をプレゼントする
- 少し贅沢な時計や宝飾品をプレゼントする
- ご無沙汰しているスナックにあらかじめボトルをキープしてコロナ終息明けに備える
- 自分の車にドライブレコーダーを搭載する
- 墓地の墓石を磨いてもらう
- スポーツ用品(登山やキャンプ、ゴルフセットなど)を新調する
- 家電製品をエコロジー対応商品に替える
- 4KテレビやBluetooth式スピーカーなどを購入する 等々。
こんなこと考えていたらワクワクしませんか?
貯蓄や公共団体への寄付で地域経済を縮減したり、遠慮してお金を使いにくくしたりするよりも、せっかくの機会を思う存分地元で使い、支え合う経済活動に参加しましょう。
そして商店経営者の皆さんにも、お金の受入れ方を考えていただきたいと希望します。
たとえば、一定程度のお金を支払ってくださったお客様に、一年間毎月、頒布性による商品をご自宅に届けるなどの「月替わりメニューサービス」などは、いかがでしょうか。
月が替わるごとに、美味しいお酒や美しいお花が自宅に届くというのは、自分へのご褒美としてとてもステキなことだと思います。
そのほかにも皆様の自由で楽しい発想をドンドン広げて、新型コロナで収縮している地域経済をお互いに支え合い、元気にしていただきたいと切に希望します。どうぞよろしくご検討のほどお願いします。
平戸市長 黒田成彦
平戸市新型コロナウイルス感染症対策本部事務局(健康ほけん課内)
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FAX:0950-22-4241
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